M1の審査員について
審査員について語られるようになって久しい。
松本人志さん
彼なしでのM1は価値がない、というより彼なしでの賞レースに意味はない、というレベルのお方。
松本さんはリベンジ組をよく見ているなといつも思う。何かが足りないから負けた、それを乗り越えてきたのか?という問いかけを常にしているように感じる。
ただ、松本さんよりも年上の人が一人は欲しい。審査員長は別の人であって欲しいと思う。そうでないとM1は松本さんのものになってしまう。それほど大きい存在。
中川家礼二さん
関西漫才の視点を担当しているように思う。現代的感覚を持ちながら、古典的漫才の重要性を深く意識した評価をしていると思う。保守的な評価。
立川志らくさん
落語界でここに座る胆力を持つ人物は氏しかいないだろう。M1が面白いのは、漫才以外の人物がいるから。氏の重要性は非常に高い。
サンドウィッチマン富澤さん
相方の伊達さんも言っていたが、まさにネタ作りの天才。その才覚を十分に発揮した評価を下している。それ故か多少保守的な傾向が見える。ネタ評価担当。
ナイツ塙さん
東京漫才担当という立場が基本だと思うが、漫才の技術的な面での評価がものすごく緻密で正確である。また、かなりの革新派でもあり、見たことあるスタイルの漫才にはいつだって厳しい。
博多大吉さん
古典漫才の精神的な面をものすごく守る保守派の最右翼。おそらく塙さんと大吉さんの両者に支持されることは、優勝よりも難しい。漫才とは、というのを守り問いかけ続けるための存在としてオール巨人さんの後をよく引き継いでいたと思う。
山田邦子さん
女性、松本さんより年上、非吉本という縛りがあるなかで、よく審査員を受けてくださったと思う。評価は一見彼女次第のM1と揶揄されたが、彼女が揺さぶらなければ何も面白味のない大会になったと思う。思いきった採点をするべきというメッセージは他の人にも伝わり、ダイナミックな大会になった。今回の審査員側のMVPと思う。
個人的には前回のメンバーから変わるという状況下で、よくここまでいいメンバーで審査員がまとまったと思った。オファーする側も物凄く考え抜かれたのが伝わってきた。
個人的にはやはり松本さんに並ぶかそれより上の存在が一人は欲しいと思った。
ここ辺りが入ると面白そうな方々
ウッチャンナンチャン南原さん
内村さんに審査は厳しそうである(皆同じ点数にしたいだろう)から南原さん。
以前も審査員をし、芸事は古典的なものまで網羅できている。彼がいればすゑひろがりずはもっと別の評価をされていただろう。
爆笑問題太田さん
太田さんは100%やらないしやれないと思うが、現役の漫才師であり、非吉本。芸風も不条理系への造詣が深く、松本さんに対抗できる存在といえば、彼が適任だろう。ただ、確信を持ってやらないだろうし、万が一出たらとんでもない点数をつけるだろう。太田さんはやりたくてそうするのではない。やってしまうのだから。
若手の方
NON STYLE石田さん
いろいろな漫才を網羅できていて、的確な視点を持っている。ただ、現在の枠の中に入れる隙があるかといえばない。オードリー若林さんや南海キャンディース山里さんもそうだが、東京スタイル枠の塙さん以上の評論家にはなれないと思うので、審査員になるのは難しいだろう。
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